アモンケットの気になるカードをスタン目線でつらつらと。
スタンダードはまずフェリダーと4マナギデオンが禁止になるかならないかで各カードの評価が結構変わるので割と適当なところも。個人的には禁止は来そう。前者はエムラと同じ理由→最初は面白いが何回もやられるとつまらない。後者は単純にスタンのカードパワー超えていて受けれるカード少なすぎとかの理由で。





《試練に臨むギデオン》
…単体としての性能は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》よりも数段階下のように見える。
アドは取れないし、リリアナ等と違ってプレッシャーを与えられるような奥義もない。クロックとしても4/4以上にはならないのでそこまで致命的ではない。奥義は、スタンでは終盤の詰みそうな状況でワンチャン生き残れる可能性を作れる位で使う機会はほぼなさそう。
ただ、現状《キランの真意号》という最高の相方がいるのと、+能力で一方的にマウントを取り続けられるので環境初期に使われるのは間違いなさそう。
今までのアモンケットのスポイラーを見ても、先手で《キランの真意号》→《試練に臨むギデオン》とされた場合に問題なく受けられるカードはあまりない感じ。悲しいがされたらほぼ諦め案件か。
《キランの真意号》→《試練に臨むギデオン》の動きはミラーで先手超有利なので、個人的にはあまり使いたくない。(4マナギデ禁止されるか否も大きく関係あるのでその辺含めても今はあまり考えなくていいかなと思っている)


《栄光半ばの修練者》
…《永遠の見守り》とのコンボはさすがにロマン。2マナでパワー3あるので機体の搭乗員として最低限の働きはする。普通に殴って相打ちになるときに督励すれば相打ちしてもライフゲインでき、生き残れば次の次のターンにはまた殴りにいけるのでアグロミラーでは強そう。ただまぁ、基本スペックが3/1のみでバリスタにも弱いのが玉に瑕。


《排斥》
…4マナ瞬速リング。
重いが白1マナサイクリングが付いているので、基本的に腐る場面は少なく、見た目より使いやすそう。
瞬速によって重さをある程度カバーできているので、最序盤を凌げるカードが何枚かあれば青白コンも作れそうではある。下の《検閲》はその1枚になりそう。
ただ、サイクリングは入れすぎると100%マナフラするのでその辺りをカバーできるカード必須。





《明日からの引き寄せ》
…青コンの新しいドローソースとして期待大。
今までは青巨人と《天才の片鱗》で大体の場合、アド差を付けて勝つことが出来ていたが、その分その状況を作るためにはそれまでに引いたカードで全て対応する必要があり、相手のカードに対応しやすい丸いカードを多くデッキに入れる必要があった。
サイクリングが追加されたアモンケット環境からは、状況によって強さが変わる代わりにサイクリングが付いているカードを多く使えるようになり、「嵌ったときの強さは前以上だが、安定しない」デッキを組むことが出来るようになる。そうしたデッキには引きムラを緩和できる追加のドローカードが必要なのだが、このカードはまさにその役割を持っている。
加えて、コントロールデッキで土地が詰まったら大体負けなのでX=1~2で打てることもなかなかのメリット。青巨人4+天才の片鱗4+これ2+予期3+サイクリンカード多めでドロー自体はかなり安定しそう。


《検閲》
…個人的には「スタンダード」という環境に限っては結構強いと思う1枚。最近のカードでは《シルムガルの嘲笑》に似ている(役割は異なる)がシングルシンボルが偉い。
上の「嵌ったときの強さ」を求めるカードになるが、2ターン目から相手のベストの動き(=そのマナ域で一番強いカードを出す)を防げるのは間違いなく強い。うまくいったらカウンターもできる遅延カードの位置付けか。
あくまで相手を遅くするためのカードなので、相手が1マナ残して動くようなら既に十分な働きをしている。サイクリングばかりでマナフラする状況も上の《明日からの引き寄せ》で緩和できるため、構築次第では4詰みも全然あると思う。
仮に4マナギデオンが落ちたら、青コンはかなり流行りそう。


《ドレイクの安息地》
…ドレッジのような制限のないディスカード手段のあるデッキではほぼ無限のリソース。似たようなトークン生成カードは過去にもあったが出てくるトークンが2/2飛行と破格の性能。
盤面が膠着している状況なら、次々生み出される2/2で容易に勝てそう。
比較的対処されにくいエンチャントなのも強み。さすがにディスカードする手段が有限だとデッキに入れにくいので現状ドレッジ専用カードに見えるがカードパワーはかなり高いと思う。


《砂時計の侍臣》
…2マナでサイクリング。誘発でアンタップ。
青マナ出る土地を起こせば実質無色1マナでサイクリング可能。
督励他、各種タップシナジーと合わせて。こういう地味カードは個人的に好き。場に出すことはほぼ無いだろうが。




《死の権威、リリアナ》
…5マナアド装置。
サイクリングで昂揚がかなり達成しやすくなるので、イシュカナデッキはまた活躍しそうだが、そこに問題なくフィットする1枚。
単純なリアニの竿としてもカードパワーは最近の中ではかなり高い。現状吊り上げて即勝てる生物はいないものの、各種サイクリング生物等と合わせてコントロールデッキのフィニッシャーになる可能性も十分。


《イフニルの魔神》
…モダンの死の生デッキを強化するのは間違いないが、スタンでも上のリリアナと一緒に活躍できるポテンシャルはありそう。
サイクリングカードが十分あれば盤面制圧能力はかなり高く、能力によって相手の4/4飛行との戦闘も有利に運びやすいのが強み。
各種サイクリングカードで対応力が増し、《致命的な一押し》でアグロにも対応しやすい黒緑系コントロールは青系コントロールとはまた違った強さを持ちそうだ。





《栄光をもたらすもの》
…個人的には強く見える1枚だが、あまり世間の評価は高くないみたい。
「5マナであいてのPW倒しながら、生物1体焼ける」可能性があるだけでも十分な強さだと思う。さらにこれは場に残り、隔ターンではあるが引き続き生物を焼ける。チャンドラ→これ、の4点除去連打も割とひどい。
アグロよりもミッドレンジ、もしかしたらコントロール向けのカードかもしれない。青赤コンにこれ4枚入れる構築も割とありな気がする。上の青のサイクリング生物でアンタップするのも面白そう。


《損魂魔道士》
…《僧院の速槍》に近い強い生物であるとは思うが、環境のインスタント火力がお通夜なのと高速デッキはまだ作れなさそうなのが悲しい。青赤果敢生物も大分揃っては来たのだが、最後の詰めが足り無そうなんだよな~


《マグマのしぶき》
…フェリダー落ちない限り、さすがに《ショック》使うかな。




《刻み角》
…《ウークタビー・オランウータン》についに完全上位互換が。
状況によって強さがかなり変動する生物だが、機体、サヒーリ、塔、(巨人)と対応できる範囲がかなり広いので流石にメインに入れても腐らなそう。
打点が低いのと環境的に2/2地上はそこまで強くないので、できれば黒緑昂揚などの再利用できるデッキで使いたいところ。


《生類の侍臣》
…わかりやすいアド生物。
システム生物にしてはP/Tは高め。強めに運用するにはデッキにかなり多くの生物が必要になるが、アドを生めるカードが強いのは今のスタンの常識。
強いカードだとは思うが個人的には少し遅く感じるのと、現状では機体を入れた方がデッキが良くなる場合が多く、生物多めのデッキが組みにくいのがネック。
4マナギデが落ちたら本格的に…(以下、略


《不屈の神ロナス》
…他の神と比べると制限がかなり緩めでマナコストも3マナ。
《キランの真意号》→これ→《逆毛ハイドラ》みたいな雑な動きでもかなり対処手段が限られる上に打点の高いパンチが繰り出せる。
他にパワー2生物がいれば自身の能力で戦闘制限を外せるものの、マナ効率は結構悪い+現状3~4マナ域で素でパワー4持っている有用なカードがあまりないので、デッキ構築が割りと難しそう。
接死は一見無駄に見えるが、青巨人でブロックされにくくなるのでおまけとしては環境柄結構強いと思われる。


《造反者の解放》
…サイクリング付きアーティファクト破壊。
上にも書いたようにアーティファクト破壊は環境的にあまり腐りにくいがサイクリングが付いているのでさらに腐りにくい。
キランが苦手なデッキなら2枚くらいメインに取っても良さげか。


《名誉あるハイドラ》
…懐かしの《ワームの咆哮》っぽいカード。
赤緑でオデッセイ期の青緑マッドネスっぽいデッキがほぼ再現できるようになったぞ。一番強かった《堂々巡り》というカードはないがな。
基本的には墓地に落とす手段とセット使うことになるが、一応素でも6マナなのでギリギリキャストできる性能。
これも黒緑昂揚系で使われそう。



多色・アーティファクト・土地

《自然に仕える者、ニッサ》
…今までにないタイプのPWなので評価が難しいが個人的な評価は中の下。
まず、マルチの青緑で使えるデッキが限られること。
次に「0」能力がメインでうまく嵌れば強力だが外れたときのリターンが何もないので、単体で安定して運用するためにはデッキに生物をかなり多く入れる必要があるのが結構なネックなこと。
一応「+2」の能力で仕込むことはできるが、その場合は上に二枚両方積む必要があり、いらないカードを引く必要が出てくるのでその場合、占術を十分に生かせていない。
《生類の侍臣》とセットで使うようなデッキができれば活躍しそうだが、現状では正直難しそう。もう少しライブラリー操作できるカードがあれば強そうなのだが…。


・各種余波カード
…汎用性があり、アドバンテージを取れる可能性があるためか個々のカードの効果はかなり弱め。
さすがにどのカードもスタン環境のテンポに間に合っていない or KPが足りていないように見える。


・各種サイクリング2色土地
…速くない友好2色デッキや、ほぼアンタップインできない戦ゼン土地やイニ影土地が入っている3色デッキでは普通に使われそう。
対抗2色デッキなど片方しか色が合っていないけどデッキ内にシナジーするカードがある場合使われるレベルなのかは実際に使ってみないと何とも。
マナベース警察はごまかせるが、テンポ負けしては意味がないのでこれまで以上に土地とスペルの配分は難しくなりそう。






細かく見ていけば他にもいろいろ使われそうなカードはあるが、とりあえずこの位で。
今回の目玉になりそうだった新しい「神」カードだが、緑以外の神様は現状すべてKP不足に思える。
環境遅くなれば青神様はワンチャンありそうなくらい?


やっぱ禁止来ないとあんまり環境変わらなそうだな~

サイクリングのおかげでデッキ構築自体は結構変わりそう。
今までよりもメタによってより細かく調整できそうなので、その辺はかなり楽しみなところ。


コメント

さにー
2017年4月13日8:43

青白コンのマナフラッドに対しては明日からの引き寄せがいい仕事しそうです

muromachi
2017年4月15日1:55

>>さにーさん
《明日からの引き寄せ》は今までのXドロー呪文に比べてもかなり使いやすい部類に入る気がします。
X=5~6で撃てれば概ね勝てると思うので使ってみたいですね。

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