FNMと《オレリアの憤怒》
2013年1月12日 TCG全般 コメント (6)FNMは参加者6人のため成立せず…、残念。
今日は昨日のGTCプレビューから↓のカードについて、つらつらと
《オレリアの憤怒》
個人的にGTCのトップ神話レアになる可能性があるカードかも…とか思っていたら、すでに海外のプレオーダーで$29.99の値が付いていてビビる。
さすがに高すぎると思うのだが(《忌むべき者のかがり火(AVR)》の例があったためだろうか?)、本当にそれだけの価値があるかどうか考えてみる。
(以下、若干長文になります)
高額神話レアになるかどうかにおいて問題になるのは単体の強さはもちろんのこと
・いろいろなデッキで使われる可能性はあるか
・4枚積まれるか
・メタゲームに合っているか
の3点が重要だと個人的には考えている。
そしてもちろん既存の類似カードよりも強いことは必須であり、この場合比較されるのはもちろん《忌むべき者のかがり火(AVR)》である。
★どんなデッキでの採用が考えられるか。
《オレリアの憤怒》は白と赤の多色カードのため、単色のカードよりは採用できるデッキは少ない。
しかしながら、《オレリアの憤怒》は汎用性が非常に高く、ビートデッキにもコントロールデッキにも採用される可能性が高いというのが個人的な予想だ。
まず考えられるのはX点火力と相性が良いマナ加速が入ったナヤ中速ビートだろう。
《高原の狩りの達人(DKA)》との相性の良さは言うまでもなく、変身して2点+《オレリアの憤怒》で追加でダメージ→破壊という使い方は非常にこのカードにマッチしている。
中速デッキは除去呪文にそれほどスロットを割くことができないため、細かいところに手が届く振り分け可能な火力は相性が良いと言えるだろう。
Xは大きいほど効果が高いのは当たり前であるが、逆に生物をタップする効果は速いデッキであればあるほど活きてくる。
「タップする」と言う効果は現状でビートダウンデッキの大きな敵である《スラーグ牙(M13)》に対して効果的だ。
早いターンからクロックを展開すれば、《スラーグ牙(M13)》をタップして残りを本体に撃ち込み、殴ってフィニッシュというゲーム展開も十分期待できる。
そう考えるとあまりマナを捻出できない高速ビートデッキになるだろうボロス(赤単タッチ白的な)デッキでも採用する価値が出てくるかもしれない。
また《オレリアの憤怒》はコントロールが使っても強いカードと言える。
《戦慄の感覚(ISD)》のように時間を稼ぎ、全体除去につなげたり、マナはかかるもののPWへの対処手段にもなる。
上記の使い方から、バントコンに赤をタッチする理由に十分なると考えられるし、トリコフラッシュでもインスタントという点でデッキの動きを阻害しない。また最近あまり見ないトリコトラフトでもトラフトの攻撃を通したり、最後の数点を削る役割持たせることができ、デッキの復権に一役買うかもしれない。
★4積みされるカードになるか
《オレリアの憤怒》はX点火力というカードの仕様上マナを非常に多く使うため、4枚デッキに積むとマナバランスが崩れてしまう可能性がある。
しかしながら続けて唱えて毎ターンタップすることで、一種の嵌めパターンを作り出すことができる。この動きは、色は全く異なるが《謎めいた命令(LRW)》を思い出させる。
プレーヤーに対する呪文制限効果も強く、こちらも続けて唱えることで「(相手)俺、いつ全体除去撃てるようになるの?」といったような嵌めパターンを強いることができる。(まぁ、現在のビートデッキならば白系コントロールデッキに対して、《至高の評決(RTR)》や《終末(AVR)》を1ターンずらすだけで勝ててしまう場面も多いだろうが…)
以上のように考えると《オレリアの憤怒》を4枚採用することも十分効果的に思えてくるのではないだろうか。
★メタゲームに合っているカードといえるか
この項目はひとつめとふたつめに関係しているものであるが、単体のカードパワーとは関係のない視点から評価することも必要だと思い考慮する点にしてみた。
最近の例としては《思考を築く者、ジェイス(RTR)》が初期のRTR環境のバントコンで4枚使われていたのに対して、ラクドスビートダウンの隆盛によりその数を減らしたことがあげられる。
ここで取り上げたいのは《忌むべき者のかがり火(AVR)》との差別化である。
《忌むべき者のかがり火(AVR)》がビートダウンデッキに対して圧倒的な強さを誇るのに対して、《オレリアの憤怒》を使って並んだ生物を一掃するのは容易ではない。
しかしながらタップする効果を持つ《オレリアの憤怒》は、黒メインラクドスのように全体除去耐性が高いデッキに対しても安定した効果が見込める。《ファルケンラスの貴種(DKA)》や《雷口のヘルカイト(M13)》の動きを封じることができるのは、ダメージレースを仕掛ける上で非常に重要になる要素だ。
また《忌むべき者のかがり火(AVR)》はコントロールに対してはイマイチだが、《オレリアの憤怒》は呪文制限効果を持つフィニッシュブローとして効果的に働く場面が多そうに見える。
以上のように《オレリアの憤怒》は現状のメタゲームから見ても、ビートデッキ・コントロールデッキの両方に満遍なく強いカードと言える。マナさえあれば腐らないというのは非常に重要なことだ。
★結論★
《オレリアの憤怒》はビート・コントロールどちらでも使え、汎用性が高いという特徴を持っていることからいろいろなデッキで採用されることが予想できる。
よって高額神話レアになる条件を満たしているが、《忌むべき者のかがり火(AVR)》との使い分けのスロットになってくるため、単純に4枚積まれることはあまりなさそうである。
また多色カードであるため、《スフィンクスの啓示(RTR)》よりも少し上くらいの値段(2k前後?)が適正な価格ではないかなというのが個人的な見解だ。
…まぁ価格を決めるのは市場の役割なんで、私が何か言ったところで何も変わったりはしないんですがね…。
実際にナヤに《オレリアの憤怒》突っ込んでミラーで回したところ《忌むべき者のかがり火(AVR)》の方がはるかに強かったです。これだけライフゲイン手段が多いとタップして殴ってもね…っていう感じ。《スラーグ牙(M13)》や《高原の狩りの達人(DKA)》が落ちてから本気だすカードかもしれん…。
何か疲れた…。残りのプレビュー雑感は明日にでも…。
今日は昨日のGTCプレビューから↓のカードについて、つらつらと
《オレリアの憤怒》
個人的にGTCのトップ神話レアになる可能性があるカードかも…とか思っていたら、すでに海外のプレオーダーで$29.99の値が付いていてビビる。
さすがに高すぎると思うのだが(《忌むべき者のかがり火(AVR)》の例があったためだろうか?)、本当にそれだけの価値があるかどうか考えてみる。
(以下、若干長文になります)
高額神話レアになるかどうかにおいて問題になるのは単体の強さはもちろんのこと
・いろいろなデッキで使われる可能性はあるか
・4枚積まれるか
・メタゲームに合っているか
の3点が重要だと個人的には考えている。
そしてもちろん既存の類似カードよりも強いことは必須であり、この場合比較されるのはもちろん《忌むべき者のかがり火(AVR)》である。
★どんなデッキでの採用が考えられるか。
《オレリアの憤怒》は白と赤の多色カードのため、単色のカードよりは採用できるデッキは少ない。
しかしながら、《オレリアの憤怒》は汎用性が非常に高く、ビートデッキにもコントロールデッキにも採用される可能性が高いというのが個人的な予想だ。
まず考えられるのはX点火力と相性が良いマナ加速が入ったナヤ中速ビートだろう。
《高原の狩りの達人(DKA)》との相性の良さは言うまでもなく、変身して2点+《オレリアの憤怒》で追加でダメージ→破壊という使い方は非常にこのカードにマッチしている。
中速デッキは除去呪文にそれほどスロットを割くことができないため、細かいところに手が届く振り分け可能な火力は相性が良いと言えるだろう。
Xは大きいほど効果が高いのは当たり前であるが、逆に生物をタップする効果は速いデッキであればあるほど活きてくる。
「タップする」と言う効果は現状でビートダウンデッキの大きな敵である《スラーグ牙(M13)》に対して効果的だ。
早いターンからクロックを展開すれば、《スラーグ牙(M13)》をタップして残りを本体に撃ち込み、殴ってフィニッシュというゲーム展開も十分期待できる。
そう考えるとあまりマナを捻出できない高速ビートデッキになるだろうボロス(赤単タッチ白的な)デッキでも採用する価値が出てくるかもしれない。
また《オレリアの憤怒》はコントロールが使っても強いカードと言える。
《戦慄の感覚(ISD)》のように時間を稼ぎ、全体除去につなげたり、マナはかかるもののPWへの対処手段にもなる。
上記の使い方から、バントコンに赤をタッチする理由に十分なると考えられるし、トリコフラッシュでもインスタントという点でデッキの動きを阻害しない。また最近あまり見ないトリコトラフトでもトラフトの攻撃を通したり、最後の数点を削る役割持たせることができ、デッキの復権に一役買うかもしれない。
★4積みされるカードになるか
《オレリアの憤怒》はX点火力というカードの仕様上マナを非常に多く使うため、4枚デッキに積むとマナバランスが崩れてしまう可能性がある。
しかしながら続けて唱えて毎ターンタップすることで、一種の嵌めパターンを作り出すことができる。この動きは、色は全く異なるが《謎めいた命令(LRW)》を思い出させる。
プレーヤーに対する呪文制限効果も強く、こちらも続けて唱えることで「(相手)俺、いつ全体除去撃てるようになるの?」といったような嵌めパターンを強いることができる。(まぁ、現在のビートデッキならば白系コントロールデッキに対して、《至高の評決(RTR)》や《終末(AVR)》を1ターンずらすだけで勝ててしまう場面も多いだろうが…)
以上のように考えると《オレリアの憤怒》を4枚採用することも十分効果的に思えてくるのではないだろうか。
★メタゲームに合っているカードといえるか
この項目はひとつめとふたつめに関係しているものであるが、単体のカードパワーとは関係のない視点から評価することも必要だと思い考慮する点にしてみた。
最近の例としては《思考を築く者、ジェイス(RTR)》が初期のRTR環境のバントコンで4枚使われていたのに対して、ラクドスビートダウンの隆盛によりその数を減らしたことがあげられる。
ここで取り上げたいのは《忌むべき者のかがり火(AVR)》との差別化である。
《忌むべき者のかがり火(AVR)》がビートダウンデッキに対して圧倒的な強さを誇るのに対して、《オレリアの憤怒》を使って並んだ生物を一掃するのは容易ではない。
しかしながらタップする効果を持つ《オレリアの憤怒》は、黒メインラクドスのように全体除去耐性が高いデッキに対しても安定した効果が見込める。《ファルケンラスの貴種(DKA)》や《雷口のヘルカイト(M13)》の動きを封じることができるのは、ダメージレースを仕掛ける上で非常に重要になる要素だ。
また《忌むべき者のかがり火(AVR)》はコントロールに対してはイマイチだが、《オレリアの憤怒》は呪文制限効果を持つフィニッシュブローとして効果的に働く場面が多そうに見える。
以上のように《オレリアの憤怒》は現状のメタゲームから見ても、ビートデッキ・コントロールデッキの両方に満遍なく強いカードと言える。マナさえあれば腐らないというのは非常に重要なことだ。
★結論★
《オレリアの憤怒》はビート・コントロールどちらでも使え、汎用性が高いという特徴を持っていることからいろいろなデッキで採用されることが予想できる。
よって高額神話レアになる条件を満たしているが、《忌むべき者のかがり火(AVR)》との使い分けのスロットになってくるため、単純に4枚積まれることはあまりなさそうである。
また多色カードであるため、《スフィンクスの啓示(RTR)》よりも少し上くらいの値段(2k前後?)が適正な価格ではないかなというのが個人的な見解だ。
…まぁ価格を決めるのは市場の役割なんで、私が何か言ったところで何も変わったりはしないんですがね…。
実際にナヤに《オレリアの憤怒》突っ込んでミラーで回したところ《忌むべき者のかがり火(AVR)》の方がはるかに強かったです。これだけライフゲイン手段が多いとタップして殴ってもね…っていう感じ。《スラーグ牙(M13)》や《高原の狩りの達人(DKA)》が落ちてから本気だすカードかもしれん…。
何か疲れた…。残りのプレビュー雑感は明日にでも…。
コメント
ありがとうございます。こちらもリンクさせていただきました。よろしくお願いします~。
こちらもリンクさせていただきました。よろしくお願いします。
ナヤカラーはGTCでマナベースが安定するので大幅に強化されそうですね。《オレリアの憤怒》も強化の一因になりそうで楽しみです。
ナヤコンも面白そうなデッキですね。参考にさせていただきます~。
今現在、ナヤカラーなので楽しみなカードの一枚です。
こちらもリンクさせていただきました。
私も現在ナヤデッキを模索中です。いいですよね~ナヤカラー。
よろしくお願いします~。